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彼女と知り合ったのは行きつけの焼き鳥屋さん。

私はその店には一人で行ってカウンターで親方とバカ話をするってゆうのが定番でした。そんなしょーもない話をちょっと離れたところで聞いて「ふふふっ」と笑ってる女の子二人組が。
そんなことが何回かあって、そのうち一緒にしゃべるようになり、必ず友達連れでしか来なかった彼女も一人で訪れるようになり、やがて待ち合わせして一緒に行くようにまでなりました。
それでも一年くらい手は出さなかったんです。
私に妻も子供もいることは当然わかってたし、話の流れですっかりとかなりの愛妻家に仕上げられてしまってたんです。とてもじゃないですが手を出せるような雰囲気になれそうにありませんでした。

転機が訪れたのは去年の十月末。彼女から届いた一通のメールでした。


「お願いがあります。一時間でいいからそばにいてくれませんか？」